トラックの荷台寸法・積載量を徹底解説!
目次
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はじめに
商用車両であるトラックは法令に定められた範囲内での商品や資機材、材料を荷台に積み込み目的地まで移動させて初めて本来の目的を達成することが出来ます。
その用途によって小型・中型・大型トラックと使い分け、さらに積載物の形状や性質に合わせて荷台の形状を変えて輸送に当たります。
効率良く、無駄なくトラックの本来の力を発揮するためにトラックの荷台の種類を知り、ドライバーへは運転の技術のみならず積載の熟練も期待されます。
道路交通法をよく理解し、法を犯さぬことは当然ですが、法令を遵守した中での荷台への積み込みを最大限に行い、企業に営利をもたらすことの出来る本当のプロのドライバーを目指してください。
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用途による荷台の種類
平ボディ
シャーシ―に架装される上物でトラックは発揮できる力が変わり、そこで与えられたミッションを果たします。
小型、中型、大型トラックとどのサイズにおいてもこの平ボディはトラックの代表選手のように誰もがトラックで一番にイメージする種類です。
荷台のアオリはスチール製もあればアルミ製もあります。素材によって車両総重量は変わり最大積載量が変わってきます。もちろん耐久性も変わります。作業内容、使用目的によって平ボディの荷台の材質は変わります。
アルミバン
荷台の代わりにアルミの荷室が架装されたトラックです。
インターネットの普及で飛躍的に伸びたBtoC事業、そこで扱われる商品は企業同士でのやり取りのような少品種多量品目から多品種少量品目に変わっています。
取り扱う様々な商品をお客様の手に届ける当たり前をアルミバンという安全な荷室を持つトラックが可能にしました。
冷凍冷蔵車
戦後、駐日アメリカ軍の要望で苦心の研究開発の末、誕生させた冷凍冷蔵車です。荷台に強力なクーラーを備えた保冷庫を搭載したトラックです。
この冷凍冷蔵車の登場は私たちの生活を豊かにし、現在では低温冷凍車・中温冷凍車と世の中のニーズに応えて細分化されています。
私たちの食生活を支える、なくてはならないトラックとなっています。
ダンプカー
人力や牛馬の力しか物品や資材の運送手段が無かった時代から比べ、トラックの荷台に積込むばかりか目的地で人力に頼らず可動式で大量の積荷を降ろすことが出来るダンプカーの登場は画期的なものでした。
戦後、日本のインフラを作りあげてきた多くの建設工事うち、土石を移動させる土木工事ではこのダンプカーが無ければ仕事は進まず、建築工事の中でもセメントと練り上げてコンクリートを作る砂を運ぶのはこのダンプカーでした。
トラックの寸法と積載量、そして荷台寸法
トラックの種類によって寸法と積載量は変わり、当然荷台寸法も変わってきます。
用途により、さまざまなトラックが存在します。
そして、標準ボディから、ショートボディ、ロングボディ、ワイドロングボディなどもあります。
一般的な寸法と積載量、そして荷台寸法を確認しておきたいと思います。
ショート ロング ワイ
小型トラック
(2tトラック) |
中型トラック
(4tトラック) |
大型トラック
(10t,20tトラック) |
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長さ | 4.7m以内 | 12.0m以内 | 12.0m以内 |
幅 | 1.7m以内 | 2.5m以内 | 2.5m以内 |
高さ | 2.0m以内 | 3.8m以内 | 3.8m以内 |
車両総重量 | 5t以内 | 5t以上11t未満 | 11t以上 |
最大積載量 | 5t以内 | 3t以上6.5t未満 | 6.5t以上 |
荷台の長さ | 2.5m~4.3m前後 | 4.3m~8.2m前後 | 5.1m~10.0m前後 |
荷台の幅 | 1.6m~2.0m前後 | 2.0m~2.3m前後 | 2.3m~2.5m前後 |
荷台の高さ | 3.8m前後 | 4.0m前後 | 4.5m前後 |
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「自動車の積載の制限」に係る道路交通法施行令の一部改正について
トラックの荷台からはみ出しての積載はルールを守れば違法ではありません。
この5月13日よりこれまで車体よりはみ出し可能であった制限が緩和されることになりました。新しいルールをよく周知して下さい。
道路交通法施行令第22条では、自動車の積載物の大きさや積載の方法について制限する「自動車の積載の制限」について規定されています。
今般、警察庁において、自動車の積載物の長さ及び幅の制限等を改めることについて、後写鏡の効用等を失わせることなく、自動車の車体からはみ出して積載可能な長さ又は幅を確認するための走行実験を実施した結果、自動車の走行安定性等が確保されること、周囲の交通に与える影響がほとんどないこと等が確認された範囲内で、積載に関する制限を緩和した改正道路交通法施行令が令和4年1月6日に公布され、同年5月13日より施行されます。(公益社団法人 全日本トラック協会ホームページより引用)
・道路交通法施行令の一部を改正する政令(令和4年政令第16号) 警察庁
https://www.npa.go.jp/laws/kaisei/seirei/220106/shinkyuu02.pdf
・全国トラック協会による解説
https://jta.or.jp/member/anzen/oogata/sekisaiseigen.html
おわりに
世にある多くの法規を詳細に知ることは煩わしくもありますが、運送業を営むみなさん、トラックのハンドルを毎日握るみなさんにとって、最低必要限なことは知って損はありません。
関係する法規である道路交通法、貨物自動車運送事業法、道路運送法、道路運送車両法を詳細に知ることは専門家に任せてご自身の業務に関係することだけを全日本トラック協会などのホームページや、このトラックに携わるすべての企業様に送るビジネスメディア『TRUCK BIZ』をチョイスしたら簡単です。
直接関係する法規やその改正などを知るか知らないかだけで、会社やご自身の利益が変わってしまいます。そんな情報をピックアップして流してくれるサイトを一つお持ちになる、そんな時代がやって来ていると思います。
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