ヤマトHD 米国の次世代型光学センサー開発会社に出資
ヤマトホールディングスは5月25日、ICチップ型の次世代光学センサーを開発する米国「SiLC Technologies」社に出資した、と発表した。出資を通じてSiLC社が持つ先端技術の知見を得るとともに、物流ロボットやトラックの自動運転といった今後普及が見込まれる各種物流ソリューションへの技術活用を模索していく。
2020年にヤマトHDが中心となって組成した「KURONEKO Innovation Fund」(運営者=グローバル・ブレイン)を通じて出資した。出資金額は非公表。
SiLC社は、光半導体技術を活用したICチップ型LiDARを開発している。LiDARは、レーザー光を対象物に照射し、その反射光を観測して対象物までの距離や瞬間速度などを計測できる光学センサー。機械による物体認識は従来、カメラの2次元情報を基に行われることが主流だったが、今後はカメラとLiDARを組み合わせた3Dおよび4Dの情報(距離、瞬間速度の追加)を基にした、より高度なものに進化することが見込まれている。さらにその技術は監視カメラや産業用ロボット、自動運転など幅広い分野での活用も期待されているという。
ヤマトHDでは、SiLC社がICチップ型LiDARの領域において、センサー性能、ICチップ統合技術、製造ノウハウなどの面で優位性があると判断し、出資に踏み切った。
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