いすゞ自動車 大型車にドライバー異常時対応システムを採用
いすゞ自動車は5月14日、ドライバー異常時対応システムを採用した大型トラック「ギガ」の全国販売を開始した。同システムを大型車に搭載するのは国内初となる。異常発生時に車両を緊急停止させる装置を新たに導入することで、重大事故の発生などを防ぐ。
ドライバー異常時対応システムは、走行中にドライバーが急病などで運転の継続が困難になった場合、車両のシステムがドライバーの異常を自動的に検知、あるいはドライバー自身のスイッチ操作によって車両を緊急停止させる仕組み。ドライバーステータスモニターのカメラが異常を検知すると、車両はブレーキ制御を自動的に開始し、徐々に速度を落として停止する。
システム作動時には警告画面での表示と音声警報でドライバーに告知するとともに、車外にはホーンを鳴らしてハザードランプとブレーキランプを点滅させて異常事態を伝える。あらかじめメールアドレスを設定しておくと、その宛先に事態の発生を通知する。
トラック運送業界では、人手不足や高齢化の進展などを背景に、ドライバーの健康状態に起因した交通事故の発生が懸念されている。大型トラックは事故が重大化しやすいことから、いすゞではギガシリーズに同システムを導入することを決めた。
いすゞ自動車の大型トラック「ギガ」シリーズ
出典)いすゞ自動車ホームページ
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