デンソー トレーラー火災を防ぐ温度監視システムを開発
デンソーは4月20日、「トレーラブレーキ温度監視システム」を日通商事と共同開発した、と発表した。ブレーキの異常な温度上昇を検知してドライバーに警告する仕組みをトレーラーに搭載することで、火災事故の発生を未然に防いだり、ドライバーの安全を確保したりするのが狙い。2021年4月下旬から日通商事と特装メーカーの日本トレクスが販売を開始する。
新製品は、トレーラー火災の多くがブレーキの異常な温度上昇に起因していることに着目して開発した。各車輪のブレーキに温度センサーを設置し、異常な高温、急激な温度上昇、他のブレーキとの温度差を検知してドライバーに知らせる。ドライバーはトレーラーの前端に設置する警告インジケーターの点灯色を通じてサイドミラー越しに異常の有無を確認できる。
大型車両であるトレーラーの火災は、重大事故に発展しやすく、人命を危険に晒すだけでなく、物流の停滞を引き起こすなど社会インフラに大きな影響を及ぼす。国土交通省によれば、トレーラー火災はその原因の85%がブレーキに関連したもので、車両1万台当たりの火災発生台数は大型トラックのおよそ5倍に達しているという。
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