佐川急便 九州新幹線で貨客混載の実証実験を実施
佐川急便は2月26日、九州旅客鉄道(JR九州)と九州新幹線で宅配便を運ぶ貨客混載事業の実証実験を実施した、と発表した。両社は2020年8月に貨客混載事業の協業で基本合意を締結しており、今回の実証実験の結果を踏まえたうえで、早期の実用化を目指す。
実証実験は2月24日に実施した。貨客混載の対象区間は九州新幹線の博多駅〜鹿児島中央駅間。上り線(鹿児島中央駅→博多駅)では、佐川急便がJAいぶすきから集荷した宅配便(農産物)をトラックで鹿児島中央駅まで輸送した後、JR九州商事に引き渡す。JR九州商事が新幹線の業務室に宅配便を積み込んで博多駅まで輸送し、同駅構内の宅配便サービスカウンターで佐川急便に引き渡すという仕組み。
一方、下り線(博多駅→鹿児島中央駅)では、佐川急便の福岡営業所からダミーの宅配便(空の段ボール箱)を博多駅サービスカウンターまで輸送。JR九州商事が新幹線への積み込みおよび鹿児島中央駅での引き取り、同駅での佐川急便への引き渡し業務を担当した。
両社では今後、同区間での輸送ニーズの把握や輸送時間の短縮効果の検証などを経て、サービス提供開始の時期などを模索していく考えだ。
佐川急便とJR九州の新幹線を活用した貨客混載事業(実証実験)の様子
出典)SGホールディングスホームページ
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