セイノーHD ドローン系スタートアップと業務提携
セイノーホールディングスは1月22日、ドローンを研究・開発するスタートアップのエアロネクスト社と業務提携契約を締結した、と発表した。西濃グループの輸配送機能や物流センター運営機能と、エアロネクストのドローン配送機能を融合させることで、山間部や過疎地域の住民など“物流弱者”の利便性向上につながる新サービスを開発・提供していく。
両社が共同開発する「スマートサプライチェーン“SkyHub”」は、ネット通販などで注文された食料品や日用品、医薬品を、西濃グループが物流センターから集荷、幹線輸送した後、配達担当デポで一時保管。デポから購入者への配送にエアロネクストの物流ドローンを活用する仕組みを想定している。まず山梨県小菅村を対象に同サービスモデルの実証実験や実装を行い、その後の効果検証などを経て、全国でのサービス開始を目指す。
ドローンを使った貨物輸送は、陸上交通の制約がある山間部や離島、過疎地などでの導入・普及が想定されてきた。しかし、新型コロナ以降は非対面・非接触での荷物の受け渡しニーズが拡大するなど、地方のみならず都市部での活用に対する期待度も高まっている。
セイノーホールディングスでは、ローコストオペレーションの実現や環境負荷の軽減、顧客企業や消費者の利便性向上を目的とした物流インフラ「オープン・パブリック・プラットフォーム」の整備を進めている。2020年には配達スタッフとしてギグワーカーを組織化した宅配便サービスをスタートするなど、ラストワンマイル領域での取り組みを強化している。
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