ユニック車に起こりやすい故障の原因とは?載せ替えの費用も紹介
目次
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ユニック車でよくある故障
ブームの動作不良
ユニック車の故障のうち一番多いのがブームの動作不良です。
ユニック車のメインの部品であり一番活躍するブームが、動作不良を起こす可能性が高くなるのは当然ともいえます。
PTO[1]に不具合があったり、操作レバーの故障であったり、なかにはPTOコントロールボックスの配線が抜けているという単純な原因の場合もあります。
ブームの具合がいつもと違う場合には無理に操作は行わないで各部品を一つずつ確認してみましょう。
まずは操作レバーが正常に動くか、そしてPTOコントロールボックスを確認してみてください。
エンジン停止時にブームが下がる
エンジンの稼働中には問題なくブームが作動しているのに、エンジンを切るとブームが勝手に下がってしまう場合があります。
こんな場合にはエンジン稼働によって作動しているPTOの圧力が抜けていると考えてください。
デリックシリンダー[2]のカウンターバランス弁が経年劣化による摩耗でしっかり機能しなくなっている場合が多いです。
弁の交換を行って動作が改善するかを確認してください。
アウトリガーの動作不良
アウトリガーの動作不良は、ブームを延ばした時に安定した吊り上げ作業が行えなくなり危険な状態です。
この場合もPTOからの油圧の力が届いていないのが原因だと考えてください。
クラッチを踏み込んでPTOをしっかり作動させてみてください。
それでも動作が改善しない場合には、油圧系統のトラブルが予想されますので整備工場に持ち込んで点検・整備を行ってください。
ウインチドラムやワイヤーの故障
ウインチドラムやワイヤーの故障の原因は普段の使用方法に起因する場合が多いです。
ワイヤーはまっすぐな金属糸の束ですから、一度折れ曲がりクセがついてしまうと元に戻すのはとても難しいです。
キンク[3]やドラムの乱巻きや、ドラムが動かなくなるなどの故障につながります。
これらの乱巻きはドラムの回転速度を遅くし、巻取りが正常に行われているか時々目視確認することが大切です。
ドラムが動かない場合、巻き過ぎ防止装置の誤作動も考えられますので、この場合にもスイッチの位置を目視確認してください。
ラジコン操作時の動作不良
非常に便利なラジコンですが、動作不良の多くはラジコンの電波が届かない圏外での操作や、電池切れのような初歩的な原因が多いようです。
それ以外の場合は、ラジコンもしくは受信機が本当に故障しています。
まずはクレーンメーカーに問い合わせてみてください。
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予防方法
給脂(グリースアップ)
ユニッククレーンは金属の機械です。
その機械の故障の予防には、まず金属の部品同士が噛み合い、こすれ合って稼働していることを理解してください。
それらを最小限に納めるために給脂(グリースアップ)が一番効果的です。
定期的なグリースアップはクレーンやアウトリガーの故障を少なくし、機械を長持ちさせるために非常に重要な作業です。
ユニッククレーンに必要な給脂箇所は、デリックシリンダー支持ピン、ブームフートピン、ウインチドラムギア、旋回ギア、ベアリング、プロペラシャフト、ワイヤーロープなどです。
給油
ユニッククレーンの動力源はエンジンですが、クレーンそのものを動かしているのはPTOやウインチ減速機、旋回減速機などです。
これらに封入されたギアオイルの点検や定期的な交換が必要です。
ギア等の部品の摩擦回避や、金属粉の浄化などがギアオイルの役割ですので、その役割を果たせるようにオイルの状態を点検し、交換することが故障予防となります。
点検
毎日の作業で酷使するクレーンです。
日常の点検は非常に重要な作業になります。
クレーンそのものの正常稼働を点検確認するのはもちろんのこと、クレーン作業で吊り荷の全荷重がかかるワイヤーロープの点検は重要です。
重量ある荷を吊るワイヤーロープは、伸びては曲げられ、引っ張られて、時にはねじれることもあります。
金属には向いている作業ではないでしょう。
キンクや腐食、型崩れなどの経年劣化の他に、ワイヤーロープは絶えずかかる張力によってやせてしまいます。
経年したワイヤーロープは定期的にロープ径の測定を行って、公称直径より7%以上減少したら交換してください。
また、各ボルト・ナットの増し締めや、パッキン・シールなどの定期交換も重要です。
実は義務である点検
作業前点検
クレーン付きトラックであるユニック車は労働安全衛生法に定められた自主点検が義務付けられています。
ユニック車の作業前点検の作業者は、ドライバー自身や管理者などの規定はありません。
<点検内容>
・巻過防止、過負荷警報などの警報装置の動作確認
・手動レバーやリモコンの操舵で正確な作動、操作レバーが中立位置に自動で戻るかの確認
・リモコン本体や各スイッチ・操作レバーに変形や破損、ゴムブーツの劣化などの確認
月次点検
月次点検は作業前点検の点検項目に加えて、下記の点検項目を「できるだけ知識を持った人間」の点検が推奨されています。
・作業前点検の内容
・ワイヤーロープとフックの損傷有無の確認
・配線と配線コネクタの接続状態の確認
・各部オイル漏れの確認
基本的には「自主検査資格講習を修了した者」が行わなければならないのですが、法的な規則はありません。
年次点検
年次点検は、月次点検に「荷重試験の実施」が加わります。
1年に1回点検を行う義務があります。
1年に渡って使用しない場合には点検は不要です。
そしてこの年次点検の実施は、専門の資格を持つ事業者か、自主検査資格講習を修了した者が行う必要があります。
専門の資格を持つ事業者(整備工場など)に依頼すると2万円ほどかかります。
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修理以外に載せ替えという選択
クレーン修理費用の目安
ユニック車のクレーンに限りませんが、どんな機械にも寿命があり、経年劣化に打ち勝つことはできません。
経営と言う視点から考えてクレーンの修理費用と修理後の経年したクレーンでの効率と、クレーンを載せ替えた時の費用と新品のクレーンでの作業効率を比較してみることは価値のあることだと思います。
多く見られる故障は、吊り上げ能力を超えた荷を吊って、ブームを曲げたり損傷したりしてしまうことです。
そのような際のクレーンの修理費用の目安はクレーンの能力で変わってきますが、50万円から150万円ほどかかることがあります。
載せ替え費用の目安
そして、載せ替える場合の目安ですが、アウトリガーやリモコン装置までの一式となり、500万円から1,000万円にもなり、かなりの費用負担となってしまいます。
まとめ
ユニック車は運送と言う作業ばかりではなく、業務によっては小運搬のような揚重作業が中心になることもあります。
作業が多種に渡るので故障が多くなるのは仕方ないことでしょう。
修理費用も載せ替えにも大きな費用が発生しますので、現状での売却を考えその代金によって新車もしくは整備された中古ユニック車を購入されるのも一つの方法です。
トラックファイブはそのような際に高価買取でご協力させていただきます。
故障したままで買取させていただきます。
是非、ご一報ください。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
[1] 「Power Take Off(パワーテイクオフ)」の略称。走行する際に使用している通常エンジンから、特別な操作をする際に動力として取り出す技術のことを言う。(参考:いすゞ自動車)
[2] クレーンのブームを起伏させる装置
[3] ロープやワイヤー、ケーブル、ホース、チューブ、鎖などのよれ・よじれのこと。
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