いすゞ フォワードはここがすごい!歴代モデルと人気モデルを解説

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いすゞ フォワードとは

特徴

いすゞ自動車が誇る中型トラックのフォワードは2023年のフルモデルチェンジにより、環境性能・安全性・経済性ともに大幅に進化しました。

環境性能においては、全回転域において高効率なターボ効果を発揮する4HK1エンジンは軽量・コンパクトでありながらNOx(窒素酸化物)をさらに低減し、ひときわ高いポテンシャルを実現しています。

安全性においては未来を見据えた先進技術でドライバーをサポートし、物流関係者、それ以外のすべての人々にも安心と安全を与え、社会に貢献しています。

経済性においては、4HK1エンジンが環境性能の向上のみならず、DPD※1と尿素SCR※2の採用を加えて優れた燃費性能を実現して「平成27年度燃費基準+10%」を達成しました。

高品質輸送を実現する4バッグエアサスペンション車、積載効率を高めたショートキャブ車などきめ細かくドライバーのニーズに応えています。

幹線輸送や都市内配送用車両、工事車両として多様なニーズに応える中型トラックのフォワードは豊富な車種を揃えています。

 

燃費性

幹線輸送・都市内配送・建設工事とさまざまな輸送に対応しながら高い燃費性を実現しています。

いすゞが開発した4HK1エンジンは軽量かつコンパクトでありながら、非常に高いポテンシャルを発揮します。

そのポテンシャルは全回転域において高効率なターボ効果を発揮してNOxの排出をさらに低減しました。

スムーサーFxによってクラッチ操作は無駄がないコンピューター制御となり、あわせてロックアップ制御などによって優れた燃費性を実現しました。

さらに、シフト上部のECOスイッチ一つを押すだけで、ECONOモード(省燃費自動変速モード)が省燃費運転に必要な変速を行いコンピューターが運転状況に応じて自動制御します。

 

安全性と管理

ひとたび起こしてしまえば大きな被害に繋がるトラックの事故を回避するために、いすゞは事故の最小化を求めて掘り下げ問題解決に取り組んでいます。

事故を起こしにくい車両の開発に向けての対策には、「キャブ・シャーシ基本構造」と事故の最小化を支援する「ドライバー最適機能」があります。

ドライバー最適機能には下記があります。

  • レーンキープアシスト:車線維持支援システムで、ふらつき運転や車線逸脱による事故の抑制を支援します。
  • ブラインドスポットモニター:車線変更時の接近車両を検知する車線変更警報です。
  • ドライバー異常時対応システム(EDSS):ドライバーの異常時に車線内で自動停止します。
  • 全車速車間クルーズ:加速・減速のみならず、停止・発進までの全車速域での自動制御です。
  • ドライバーステータスモニター(DSM):インパネ内のカメラでドライバーの脇見や居眠り運転の抑制を支援します。

その他、「標識認識機能」、「標識連動型スピードリミッター」、「可変配光型LEDヘッドランプ」、「プリクラッシュブレーキ」などで安全性を高めて運行管理の支援を行います。

 

快適性

ドライバーファーストの快適性は、視認性が高いインパネ※3や、高機能シート、収納性が高いコンソール、多種の収納スペースで実現されています。

メンテナンスにおける快適性も、運行前点検が手軽に行えるグリル一体のフロントオープンリッドやフロントグリップ、バンパーステップ、開閉式OKウインドウ内側ガラス、エンジンオイル点検口などで実現されています。

 

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いすゞフォワード歴代モデル

初代 :1970年〜1975年

・1970年、直6・125馬力のD500型エンジンを搭載したTR型初代フォワードが発売

セミキャブ(ショートキャブ)とフルキャブの2種類があり、キャブの形から「ムーミン」と呼ばれていました。

・1971年、D500型エンジンが125馬力から130馬力に増強

・1974年、中型トラック初のAT車が追加

・1975年、フルキャブはフルキャブオーバー型としてフルモデルチェンジ

 

2代目:1975年〜1985年

・1975年、ベッド着きタイプのみフルチェンジ

145馬力の6BB1型エンジンを搭載しました。

・1978年、全輪駆動のSCS330型とSCS370型が追加され、エンジンは6BD1型・160馬力に置換

・1979年、内外装を大幅に変更

・エンジン6BF1型170 馬力を搭載したフォワードFX-Ⅲを追加

昭和54年排出ガス規制に適合しました。

・1980年、6BD1型・180馬力のターボエンジン搭載車が追加

1984年、昭和58年排出ガス規制適合の新開発エンジンを搭載しました。

同年、エアサスペンション装備車が発売。

 

3代目:1985年〜1994年

・1985年、開発コードである840からハシレの愛称で3代目が登場

同年、トラックとして初めてグッドデザイン賞を受賞。

燃費は芳しくないものの消防車などの特殊車両向けにATがオプション設定。

ターボに加えインタークーラーターボの設定(6BG1-TC型エンジン)。

200 馬力以上にパワーシフトを設定。

・1985年、5t – 7tの増トン車を追加

・1988年、マイナーチェンジを行い、セラミックターボエンジン車が追加

・1990年、従来から設定している6SA1を含めてNAエンジンはすべてSOHCに統一

これにより平成元年排出ガス規制に適合しました。。

 

4代目:1994年〜2007年

・1994年、エンジンはTI、NA共にSOHC方式に統一

・1995年、平成6年排出ガス規制に適合

・1997年、トラックとして初めての運転席SRSエアバッグを標準装備

・1999年、GVW8tクラス車をマナーチェンジし、平成10年排出ガス規制に適合

・同年、GVW10t超クラス車をマイナーチェンジ。平成10年・11年排出ガス規制に適合

・2002年、平成13年騒音規制に適合

・2004年、平成15年・16年排出ガス規制に適合

 

5代目:2007年〜2023年

・2007年、5代目が登場。

小型トラック「エルフ」との部品共有化が行われ、。

エルフ同様に機械式ATのスムーサーFxが標準装備される。

中型トラックでは初めて助手席用エアバッグとプリテンショナー※4付きシートベルトが設定された。・2010年、マイナーチェンジし、一部車種がポスト新長期排気ガス規制に適合

同年、6HK1型エンジン搭載車は尿素SCRシステムを搭載し、4HK1型エンジン搭載車は尿素フリーと2ステージターボ化を実施。

・2017年、マイナーチェンジし、平成28年排出ガス規制に適合

・2021年、安全性能の向上が図られ、交差点警報、先行車発進お知らせ機能、ふらつき警報などが一部車型を除いて標準装備

 

6代目:2023年〜

2023年、フルモデルチェンジが行われました。

キャブには先代と同じくエルフと部品共有化が行われていますが、エルフと差別化したキャブデザインを取り入れました。

インテリアの大幅変更や、エンジンの後処理装置にDPD+尿素SCRを採用、安全性に関しても安全支援パッケージなど安全向上が実施されました。

 

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いすゞフォワードは中古車でも人気?

目安の価格

中古車の価格は年式・走行距離数・架装形状によって変わりますので、実際にはその都度の確認をお勧めします。

5代目フォワードの中古車平均車両価格は400万円台です。

(あくまでも目安の価格としてご参照ください。)

 

人気のモデルは5代目

2023年にフルモデルチェンジされた6代目の前の世代にあたる5代目フォワードは、中古車市場で人気があるモデルです。

ドライバーファーストは当然なことですが、第三者や他の車両に対しても優しい配慮を行った先進機能、燃費や環境を重視した中古車市場の人気モデルです。

 

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まとめ

フォワードはいすゞが半世紀以上に渡り研究・改良を重ねて製造販売してきた中型トラックです。

トヨタと資本提携を再び結び直したいすゞは、トヨタ・日野とともに電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)などの次世代技術の共同開発を行い市場競争力の向上を目指します。

フォワードは今後さらに進化を重ね、運送業界に信頼性と経済性を提供していくことでしょう。

 

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。

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※1:排気ガス浄化装置

※2:アンモニアを使ってNOxを減らすための、排気ガス浄化システムのこと

※3:インストルメントパネル

※4:正面衝突など車両前方から強い衝撃をうけたときに、装着したシートベルトを瞬時に巻き取り、乗員の拘束性能を高める機構。

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