九州電力 物流施設事業に参入
九州電力と九電不動産は11月9日、物流施設事業に新規参入する、と発表した。事業の第一弾として川崎市の東扇島エリアにある冷凍冷蔵倉庫を取得する私募ファンドに出資し、施設賃料を原資とした配当収入を得る。ネット通販向けを中心に需要が旺盛な物流施設の開発・運営事業に新たに進出することで、電力事業以外での収益確保を目指す。
出資先は、不動産アセットマネジメント(AM)会社の玄海キャピタルマネジメントが組成する私募ファンドで、11月2日付けで敷地面積約5000平方メートル、延床面積約1万6000平方メートル、5階建ての冷凍冷蔵倉庫を取得した。
九電グループでは2030年の連結経常利益1500億円のうち、5割を国内電力事業以外で確保することを目標に掲げている。物流施設事業は将来の安定的な成長が見込めるため、新規参入することを決めた。
今回は関東の物流施設を取得したが、今後は九州エリアを中心とした事業展開も視野に入れている。
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