アームロールとは?特徴・用途・操作方法を徹底解説!
アームロール車はさまざまな場面で活躍する脱着式のコンテナ車です。
正式名称を「脱着装置付きコンテナ専用車」と言います。
建設現場や解体現場での廃材等の回収ばかりではありません。
近年当たり前のように繰り返される風水害など自然災害後の復旧作業で出てきたゴミや廃材の回収に役立っているのです。
今回の『豆知識』では、このアームロールの特徴・用途・操作方法などをご紹介いたします。
目次
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アームロールとは?
アームロールは新明和工業㈱の登録商標です。
新明和工業では、脱着トラック「アームロール」と称して販売をしています。
建設現場で外したコンテナを置いておき、建設作業で出てくる廃材やゴミをその中にためて、定期的にそのコンテナを回収して、空のコンテナと交換します。
建設現場では不可欠な存在です。
回収したロール内の廃材やゴミはアームロール車に備わるダンプ機能を使ってダンプアップして排出することが可能です。
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アームロールの用途・役割
アームロール車に積み込みができる架台は一般的なコンテナばかりではありません。
さまざまなタイプのコンテナを利用することによって、先に説明した建設廃材や産業廃棄物の運搬ばかりではなく、土砂や砕石等の運搬、液体の運搬、農産物や農機具の運搬、家畜飼料や家畜の糞尿の運搬、一般貨物の運搬などと、その用途・役割は多岐に渡ります。
そして、アームロール車は軽自動車から大型トラックまであり、積載物やその時の条件に合わせて対応することが可能です。
アームロールとフックロールの違いは?
アームロールとフックロールの違いはメーカーによる通称の違いです。
アームロールは新明和工業(株)の登録商標、フックロールは極東開発工業㈱の登録商標です。
構造は基本的には同じであり、大きな違いはありません。
ちなみにコンテナには互換性があります。
新明和工業(株)は、川西航空機がルーツの輸送機器、産業機器メーカーです。
極東開発工業(株)は、大阪市に本社を置くコンクリートポンプ車をはじめとした特装車の総合メーカーです。
その他にも、ヒアブグループ傘下で各種荷役機械の輸入販売を行っているカーゴテック・ジャパン(株)ヒアブ部門のマルチリフトや、中島飛行機(株)からスタートした林業用機器や南極観測用トラクタを開発したイワフジ工業㈱のロールリフトなどもあります。
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アームロールを操作するために必要な資格
アームロールやフックロールを操作するために必要な資格は特にありません。
車両サイズに合わせた運転免許証を持ち、操作方法をマスターすれば作業に支障はありません。
アームロールの操作方法
アームロールの基本操作手順
アームロール脱着の基本的な操作手順ですが、まずはコンテナの使用済みのコンテナの引き上げ、着装からになります。
- コンテナ周囲に十分なスペースがあることを確認してください。
車両や不要な資機材があれば事故につながる可能性がありますので、移動もしくは十分に注意してください。
- 積み込むコンテナには蓋がありません。
コンテナ移送時にコンテナに詰め込んだ廃材やゴミが飛び散らないようにしっかりシートをかけてください。
- コンテナを積み込むためにコンテナ設置場所にバックで寄り付いて狙いを定め、PTOを作動させて、アームを伸ばしてアームの先にあるフックをコンテナの金具にかかる位置に持っていってください。
- フックをコンテナの金具に引っかけたらアームを引き上げてください。
この際、コンテナの底部にあるレールを車両のローラーとかみ合わせてください。
コンテナは引き上げられてトラックに収められます。
次にコンテナを降ろす際の作業手順です。
- 基本的には積込む際の逆の手順で行っていただければ大丈夫です。
まずはコンテナを降ろす場所を確認し、周囲に不要な資機材や車両がないかを確認してください。
- PTOを作動させてアームでコンテナをスライドさせてトラックから地面に降ろしてください。
- コンテナが定位置に降りたことが確認できたらアームを収納して作業は修了します。
アームロールの操作ポイント
アームロールの操作ポイントはまずは安全第一です。
作業場所を十分確保して、作業に支障が出る資機材・車両・人間が存在しないことを確認してください。
確実な作業を行うためにコンテナにフックがかかったことを確認し、トラックのロールとコンテナのレールがしっかりとかみ合っていることを確認してください。
慣れが事故の原因となりますので気持ちを引き締めて作業に当たってください。
アームロール操作時の注意点
4トンほど積めるコンテナの引き上げを行わなければなりません。
強い力が必要になりますのでエンジンの回転数を十分に上げてください。
コンテナ作業が終了したら忘れずにPTOのスイッチは切ってください。
トラックに固定されたコンテナは上部開口部にかけたシートが外れないように、念入りに確認して走行してください。
アームロールの操作に慣れるまでは何度も練習をしてください。
経験がある先輩の指導のもとで行ってください。
安全作業が一番のポイントであり注意点になります。
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まとめ
建設現場の廃材や、廃棄物処理業者の廃棄物の受け皿として、なくてはならないのがこのアームロールです。
コンテナに集められた不要物を一度に持ち去り処分できます。
この利便性は高く評価されて建設業者や廃棄物処理業者には不可欠なトラックとなっています。
また、アームロールの操作リモコンでコンテナの脱着を行うことができ、特別な資格がなくても操作はできます。
誰でも始めやすい作業です。
まずはアーム操作に慣れることです。
アームロールの構造や仕組み、動きを理解して練習して慣れてください。
そして、作業に不可欠なパートナーとしてアームロールをご利用ください。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお伝えします。
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