ラフタークレーン(ラフテレーンクレーン)とは?サイズや必要な免許、他のクレーンとの違いを解説

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ラフタークレーン(ラフテレーンクレーン)とは?

ラフタークレーンは移動式クレーンの1つで「ラフテレーンクレーン」とも呼ばれます。
ラフテレーンは英語の不整地・荒れた地形という意味です。
荒れた地形である不整地でも大きなタイヤで走行できるクレーンということです。
運転席は1つしかなく、走行も、吊り上げのクレーン操作も同じ席で行います。
大型特殊自動車に分類され、タイヤで公道を自走できることから、通常のクレーンのように回走車両が必要ないことが特徴です。
自走して現地に到着し、クローラークレーンのような組立ては無く、アウトリガーで固定すればすぐに仕事に着手でき、仕事が終わればサッと引揚げることのできるクレーンです。
一般的なラフタークレーンは、吊り上げ荷重100t未満、最高速度50km未満に規制されています。

・ラフタークレーンの特徴

移動式クレーンの1つで「ラフテレーンクレーン」とも呼ばれます。

・ラフタークレーンの用途

ラフタークレーンは主に土木や建築において、解体、基礎工事、建柱工事、荷役作業など様々な場面で使われます。
トラッククレーンを優越する走行機能で不整地等の進入しにくい場所でも自走で入ることができます。
山林などの他には、クレーンの先端にジブを取り付けることで活躍の幅がさらに広がり、小回りが利く駆動性能も持ち合わせるため最近は市街地でも活躍しています。

・ラフタークレーンのサイズ

<小型ラフター>

吊り上げ荷重4.9~16tのラフタークレーンです。
狭小地に自走で入り込むことが出来て、機動性が高いラフタークレーンです。
ビル3~4階程の高さまで揚重作業をするときに活用されます。
10t未満の小型サイズは非常にコンパクトで小回りがきくため重宝しますが、現在活躍するものは中古が主流となっています。

<汎用ラフター>

吊り上げ荷重20~70tの一番活用される汎用性が高いラフタークレーンです。
小型ラフターよりも高い場所の揚重作業に活用されます。
比較的コンパクトなサイズでありながら、小型ラフターよりも重量物を吊り上げられるのが特徴です。
30t以上になるとユンボの吊り上げも可能となり、ビルの解体作業に使用できます。

<追加ウエイト付きラフター>

80t以上の大型ラフターは、アウトリガーのほかにウエイトを取り付けて車体を安定させます。
ビルの15階くらいの高さまで揚重作業が可能になります。
世界最大級の145tクラスラフタークレーンになると港湾やプラントでの活用が中心となり、公道での走行はできません。

・ラフタークレーンと他のクレーンの違い

<トラッククレーン>

トラッククレーンはその名称のようにトラックの荷台にクレーン装置を搭載した車両です。
走行用とクレーン操作用の2つの運転席があります。
特徴として、トラッククレーンは大型自動車に分類され、ラフタークレーンは大型特殊自動車に区分されます。
最高速度も、トラッククレーンが時速90kmなのに対し、ラフタークレーンは時速50km未満とされています。

<オールテレーンクレーン>

オールテレーン(すべての地形)の名が付けられたオールテレーンクレーンはラフタークレーンと同じく不整地走行に強いです。
クレーン操作席は走行用運転席と別にあり、時速60~70kmまで出ます。
吊り上げ荷重は100tを超える大型のものが多く、世界最大級では1200tという重量物の作業に使えるサイズもあります。

 

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ラフタークレーンに必要な免許

ラフタークレーンの一般道での走行には「大型特殊免許」が、クレーン操作には「移動式クレーン運転士免許」が必要になります。

・大型特殊免許

大型特殊免許取得では、保有資格である大型・中型・準中型・普通・二輪・第二種免許のいずれかを持っていれば、学科試験が免除されます。
大型特殊免許を取得するために必要な費用は、教習所に通いの場合は10万円前後必要になるようですが、その場合は技能教習の6時間だけとなりますから時間と費用は変わってきます。
期間は1週間以内です。
既に大型・中型・準中型・普通・二輪・第二種免許のいずれかを保有していれば、学科試験は免除されますので、その場合は技能教習の6時間だけの教習となります。

免許取得方法には合宿教習もあります。
これも免許の有無で費用は変わってきます。
教習費用に加えて非常にリーズナブルな宿泊料が加わってきますが、地域や主催する教習所によって変わりますからその都度確認が必要です。

自動車運転試験場で一発試験を受ける際に必要な手数料は、合計6,100円(受験料2,600円、試験車使用料1,450円、免許証交付料2,050円)です。
再試験の場合は、その都度受験料と試験車使用料がかかります。

※どうぞご参照ください!
『大型特殊免許とは?運転できる車両や取得方法・費用など徹底解説!』
2023.07.06

・移動式クレーン運転士免許

移動式クレーン運転士の免許は労働安全衛生法に定められた免許です。
この免許の区分は幅広く、移動式クレーン運転士の免許取得によって、吊り上げ荷重5t以上のすべての移動式クレーンの操作・運転が可能となります。

受験資格は不要となっています。(ただし18歳以上になるまで交付されません。)

学科試験と実技試験になり、受験料は学科6,800円・実技11,100円です。

厚生労働省所管の試験です。
決して受験者を落とすためにあるのではないです。
正しい知識や正しい技能を身につけて事故の無い安全な揚重作業を行ってください。

※どうぞご参照ください!
『クレーンの資格・免許の種類を解説!技能講習や特別教育についても』
2023.07.06

 

ラフタークレーンの代表的なメーカー

・タダノ

株式会社タダノは1946年設立の歴史ある日本のクレーン製造会社です。
白と水色の特徴あるカラーリングであるタダノの代表的なラフタークレーンをご紹介します。

<クレヴォシリーズ>

作業前の準備がラジコンでできるのが特徴です。
ジブの伸縮を空中でラジコン操作が可能なため、狭い現場でも作業がスムーズに進みます。
軽量化のためにブームの断面は通常の方形からラウンド形に変え、強度を落とさずに軽量化を実現しています。

<ピタゴラスシリーズ>
ラフタークレーンの中で最も小さく、小回りが利きます。
コンパクトながら地上30mの高さまで揚重が可能なため、高所作業で活躍しています。

 

・加藤製作所

株式会社加藤製作所は創業1895年、明治から続く歴史あるクレーンメーカーです。
黄色地に『KATO』のマークが入るクレーンは世界中で活躍しています。
加藤製作所のラフタークレーンをご紹介します。

<MRシリーズ>
吊り上げ重量が35t未満の小型サイズです。
ブームの伸縮幅は作業に合わせて6段階まで設定可能です。
作業効率がよいと人気の車両です。

<SLシリーズ>
吊り上げ重量が50~85tまでの大型サイズです。
ブームの長さは5段階ないし6段階まで調節可能です。
大型ながら車体の幅が広くないため、公道を走行しやすく、安全性にすぐれた設計となっています。

 

・コベルコ

コベルコ建機株式会社は神戸製鋼グループに所属する建機メーカーです。
コベルコのラフタークレーンをご紹介します。

<リンクス>
吊り上げ重量が13tと16tの2種類があり、ジブの長さは3段階、アウトリガーも5段階まで調節可能です。
空中でジブを調節できるため、作業における効率性が優れています。
「全てが次世代品質」を謳い、コンパクトボディと一つ上の安全性、そして実用性・快適性を備えたラフタークレーンです。

<パンサー>
吊り上げ重量が25tと70tの大型クラスです。
ジブとアウトリガーの調節はリンクスと同じです。
大型でありながら、低排出ガス、低騒音、低燃費を追求し、作業時の音が小さいので市街地でも活躍しやすいラフタークレーンです。

 

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ラフタークレーン高価買取のコツ

・日頃のメンテナンス

ラフタークレーンは他の車輌に比べて汚れやすくキズも付きやすいため、査定前に掃除をしてきれいな状態にしておくことが大切です。
特に足回りやクレーンは汚れやすく傷みが目立つ部分なので、日頃からメンテナンスしておくことが重要です。
移動時の運転と作業時の操作が同一室となるため、キャビンには生活臭がこもりやすいです。
キャビン内の清掃も日常のメンテナンスとして行いましょう。
高額買取を目指すにはやはり日頃のメンテナンスが重要です。

・海外に販路をもつ買取業者に依頼する

買取業者の販売先の多くは海外です。
なぜなら、日本のラフタークレーンは故障が少なく、高性能だからです。
そして、日本で使用されたラフタークレーンは日常のメンテナンスが行われており中古でありながらも上質です。
新車価格は非常に高価であるため中古ラフターは人気があります。
そんな海外市場に販路をトラックファイブは複数持っています。
高価買取にトラックファイブはご協力できます。

【参考】中古トラック・重機の買取相場はこちら

 

まとめ

世界は今、激動しています。
カーボンニュートラルを目指し、いずれは化石燃料で動くラフタークレーンやトラックは無くなります。
また、不幸な人災による戦禍や天災に世界中が巻き込まれています。
このタイミングはラフタークレーンの高価買取のチャンスです。
このことは決して、『火事場泥棒』ではありません。
ラフタークレーンが必要となる場所にリーズナブルな価格で提供しているのです。
トラックファイブは皆さまのお役に立つためにラフタークレーンを高値で買取り、必要なユーザーに販売するという地道な作業を日々続けています。

トラックファイブはこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。

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