福山通運 近鉄と大阪~名古屋間で貨客混載事業
福山通運は6月28日、近畿日本鉄道と貨客混載事業を開始する、と発表した。近鉄が運行する名阪特急「アーバンライナー」の空きスペースを活用し、大阪〜名古屋間を対象に当日配送サービスを提供する。トラックによる幹線輸送の代替手段として鉄道輸送を利用することで、CO2排出など環境負荷の軽減やドライバー不足の解消につなげる。
福通が午前中に集荷した貨物を、大阪難波〜近鉄名古屋間を走行するアーバンライナーの空きスペース(旧車販準備室)に積み込む。列車が駅に到着した後は福通のドライバーが貨物を引き取り、当日夕方の時間帯に荷受人まで配達する。福通は7月1日から当日配送サービス「福山グリーン便」として販売をスタート。料金は2キログラム・60サイズまでの場合、荷物1個当たり1700円に設定している。
近鉄は貨客混載で特急列車の空きスペースの提供で新たな収益を確保する。一方、福通には道路事情に左右されずに同区間を定時に運行できたり、新たにチャーター便(貸し切り輸送)需要を掘り起こせたりするといったメリットがある。
両社による貨客混載事業は、国土交通省から物流総合効率化法に基づく総合効率化計画の認定を受けた。大手民鉄会社として同法で計画を認定されるのは今回が初めてだという。
福通と近鉄は特急「アーバンライナー」(大阪〜名古屋)で貨客混載を展開する
出典)福山通運ホームページ
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