ゼロ 中国の完成車輸送会社を連結子会社化

ゼロは6月24日、中国で完成車輸送事業を展開する「陸友物流(北京)有限公司」の出資持分を追加取得し、連結子会社化する、と発表した。世界一の自動車市場となった中国での事業拡大が狙い。今後は中国国内での生産が本格化する電気自動車(EV)の日本向け輸出業務の開拓などにも力を入れていく。

商船三井(同社株式の保有比率21・0%)と住友商事(同19・0%)から株式を取得する。ゼロの出資比率は65・0%まで高まり、同社の筆頭株主となる。両社からの取得金額は明らかにしていない。株式の譲受は7月1日を予定している。

陸友物流は2004年4月に設立された。日系や欧米系の自動車メーカーを主力顧客とし、中国国内での完成車の陸上輸送や海上輸送、鉄道輸送といった輸送系サービスをはじめ、通関、保管、PDI(納車前整備点検)などを手掛けている。2020年12月期の売上高は37億5000万円で、経常利益は1億1100万円だった(日本円換算)。

ゼロでは同社の連結子会社化を機に、今後中国国内での規模拡大が見込まれる中古車市場をターゲットにした陸上輸送事業に本格参入するほか、電気自動車の日本向け輸出に関連した複合一貫輸送体制(中国国内での完成車輸送→輸出通関→海上輸送→輸入通関→日本国内での完成車輸送・PDI・架装・登録・納車など)を構築する。

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