UDトラックス 大型車「クオン」でリコール2件を届け出
UDトラックスは6月1日および6月3日に、国土交通省に大型トラック「クオン」に関連するリコールを計2件届け出た。
1件目の不具合の部位は、動力伝達装置(プロペラシャフトセンターベアリング固定金具)で、金具の曲げ加工が不適切なため、プロペラシャフトの回転振動などで、固定金具に亀裂が生じるものがある。そのため、そのままの状態で使用し続けると、亀裂の進行で固定金具が破断し、最悪の場合、プロペラシャフトが脱落して走行不能になる恐れがあるという。
改善措置としては、全車両のセンターベアリング固定金具を対策品に交換するとともに、すでに金具が破損している場合には、センターベアリングを新品に交換する。不具合件数は3件で、事故は発生していない。リコール対象は5994台となっている。
2件目の不具合の部位は、灯火装置(コーナリングランプ)。2016年排出ガス規制対応の大型トラックの側方照射灯の取り付け位置や、自動点灯(オートライト)機能を装備した車両の自動点灯・消灯プログラムが不適切なため、操作条件によって、すれ違い用前照灯が消灯した際に側方照射灯が消灯しないことがあり、道路運送車両法の保安基準を満たさないという。
改善措置としては、全車両の当該灯火器から電球、配線を取り除き、側方照射灯としての機能を廃止する。不具合件数はゼロ、事故発生もない。リコールは計2万9097台が対象だという。
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