トラックのリミッター解除のリスクは?役割と重要性についても解説

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リミッターとは

リミッターの仕組み

よく耳にする「トラックのリミッター」ですが、大型トラックにはリミッター(速度抑制装置)が装着されています。

この装置によって、トラックは時速90㎞以上のスピードが出ないようになっており、ドライバーがアクセルを踏んでもその速度を超えることはありません。

リミッターの仕組みは速度が一定の速度(時速90㎞)に達すると、自動的にエンジンに燃料供給が行われなくなり、強制的にスピードが出せないようになっています。

具体的には、ディーゼルエンジンでは燃料の噴射タイミング、またはエンジンに燃料を送るポンプに対して電気的または電子的な制限を加え噴射量を制限することで対応しています。

 

リミッターの役割

リミッター(速度抑制装置)の役割は大型トラックの走行速度を抑制することです。

ドライバーがどれだけアクセルを踏んでも時速90㎞以上のスピードは出ません。

この役割にはいくつかの目的があります。

その一つは、重大事故の防止です。

リミッターは、重大事故となってしまう大型トラックの交通事故防止のために、装着が義務化されています。

そして、環境対策のためでもあります。

法定速度を超える走行は必要以上のエネルギーを使い、そのために過度な燃料が消費されています。

リミッターは一定速度の走行を強制するため二酸化炭素の排出を抑えることができるのです。

加えてこれらのことは、効率的な燃料消費につながって燃費の向上に役立ってくれます。

お客様から預かった大切な荷は、リミッターによってスピードの出し過ぎや、それに伴う急ブレーキなどを抑制して荷崩れ防止につながることも、リミッターの重要な役割の一つです。

 

リミッターの重要性

、国土交通省の調査による2003年から2007年にかけての事故調査結果において、2003年に義務化された大型トラックでのリミッターの装着は、事故を低減する効果があることを確認できます。

そして、リミッター装着義務化によっての交通渋滞や物流体系への影響は限定的であると評価されました。

リミッター装着義務化によってのマイナス面は限定的です。

メリットは、燃費の向上や二酸化炭素の排出を抑えることや荷崩れ防止などさまざまです。

何にもまして交通事故の低減が一番でしょう。

これがリミッターの一番の重要な役割です。

運送業界は事故が無いこと、安全第一を目標に日々仕事をしているのです。

 

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リミッター解除はNG

環境対策

リミッター解除はなぜNGなのでしょうか。

法規制としてリミッターは存在します。

その理由だけでもリミッター解除はアウトになります。

そして、環境問題が当たり前のように前向きに検討されるようになった現在では、窒素酸化物(NOx)や浮遊粒子状物質(PM)などによる大気汚染対策を怠ることはできません。

また、「自動車排ガス規制」の年々の強化は環境問題重視を物語っています。

リミッター装着義務はその対応策の一つです。

リミッター装着によって走行速度が低下し、経済走行速度に近づくことで燃費は向上し、二酸化炭素の排出を削減して環境対策も兼ねているのです。

 

不正改造の罰則

法律で装着義務を定められたリミッターを、勝手に取り外すことや解除を行うことは不正改造に当たり違法になります。

違反した場合は、6カ月以下の懲役、または30万円以下の罰金が科せられます。

(道路運送車両法第99条の2、第108条)

 

そして、不正改造車の使用者に対する罰則は、整備命令が発令された場合は必要な整備を行うことです。

整備命令に従わない場合は、車両の使用停止命令や50万円以下の罰金の対象になります。(道路運送車両法第54条の2、第108条、109条)

 

道路交通法では「整備不良車両の運転禁止」(道路交通法 第62条第1項)において、速度抑制装置が道路運送車両の保安基準に適合しないため交通の危険を生じさせ、または他人に迷惑を及ぼすおそれがある車両等の運転をしてはならないと定めています。

これに違反した場合には、3カ月以下の懲役又は5万円以下の罰金が科せられます。

 

燃費低下

リミッター解除がNGであるもう一つの理由は燃費の低下です。

過度なスピードは必要以上に燃料を使ってしまい効率的な燃料消費を行えません。

経済走行速度に近い80㎞から90㎞での速度を越えての走行では、交通安全ばかりか高効率な燃料消費ができないのです。

 

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リミッターの装着について

義務化されている大型トラック

2003年に義務付けられたリミッター装着車の後部及びメーターパネルには、装着済ステッカーの貼付が義務付けられています。

義務化されたのは、車両総重量8t以上又は最大積載量5t以上の大型貨物車両です。

速度抑制装置の義務付けは、高速道路での制限速度違反による重大事故発生防止効果や、燃費向上による環境面に良い影響を与える効果を期待されてのことでした。

 

義務化されていないバス

バスにリミッターの装着は義務化されていません。

トラックに比べてバスのほうが事故を起こす率が低いということがその理由です。

しかしながら、多くの人命を預かって走行するバスのほうが、一たび事故を起こせば大惨事を引き起こす可能性があります。

そのために、バス事業者によっては、安全運行を実現するための自主的な取り組みの一環として、リミッターを装着している場合もあります。

 

下り坂で加速に注意

リミッターには減速機能が無いために、不可抗力による加速を自動的に減速することはできません。

長い下り坂では重いトラックの自重によって加速してしまいます。

更に積荷の重さも加速を手伝ってしまいます。

下り坂では速度に注意し、ドライバーによる減速が必要不可欠です。

 

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まとめ

2024年4月1日から高速道路における大型貨物自動車と特定中型貨物自動車の最高速度が80㎞/hから90㎞/hに引き上げられました。

これは多くのドライバーや物流関係者が、規制された速度での走行に慣れたということも大きいのではないのでしょうか。

関係者全員が規制された速度を認識し、無理な運転は「しない」、「させない」ことが現在につながり最高速度引き上げを可能にしたのではないでしょうか。

このことは、交通安全は人間が作っていくということを証明しているようにも思えます。

また、速度上限の引き上げは「2024年問題」解決のための一つの策ではあります。

しかし、2003年に法制化されたリミッター装着義務によって大型トラックの事故が低減したことは忘れてはいけません。

 

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。

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