塵芥車とも呼ばれるパッカー車は何種類？ 中古車選びのポイントを伝授！
目次
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はじめに
私たちの毎日の生活で必ず出るもの、それは「ゴミ」。何もしなくても出てくるゴミを収集してくれるのがごみ収集車です。本記事では、生活に欠かせないごみ収集車、別名『パッカー車』について解説していきます。
パッカー車には複数のサイズや収集機能があり使用する目的によって使い分けられています。
今後、パッカー車の導入をご検討されている方はぜひとも参考にしてください。
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パッカー車とは
パッカー車の正式名称は聞き慣れない名称ですが『塵芥車(じんかいしゃ)』と言います。
この塵芥(じんかい)とはゴミのことです。
塵芥車は国土交通省が定める道路運送車両法に定義されている特殊用途自動車の一つとして数えられています。
私たちの日常生活に欠かすことができないトラックです。
狭い道路の住宅地を走りゴミを収集するのが仕事のパッカー車は、2t～4tクラスのトラックにパッカー機能が架装されています。
ゴミ収集が基本的な用途ですが、街路樹などを剪定後、大量の枝木を収集することが可能なため、植栽業でも活躍しています。
パッカー車の名称の由来は『pack』(詰め込む)の和製英語です。
正式名称である塵芥車のほかにパッカー車、ゴミ収集車、塵芥収集車とも呼ばれています。
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パッカー車の種類
パッカー車の種類は、サイズ・圧縮形式・排出形式の3要素で分けられます。
・サイズ
サイズは、架装されるトラックの大きさで小型・中型・大型があります。
各自治体が利用するパッカー車は2t～4tのトラックが中心です。
街中の狭小な道路を走り回り各家庭や事業所のゴミを集めて、自治体ごとに設置されている清掃工場まで運搬するためにちょうどよいのが2t～4tの小型や中型トラックなのです。
大型トラックである10t車はメーカーの工場等で排出されたゴミをまとめて処理場に運びます。
効率を高めるためにパッカー車のサイズで使い分けられています。
・圧縮形式
パッカー車は最大積載量までゴミを積み込むために圧縮機能を備えています。
そしてその圧縮機能は3種類あり、そのどれもがゴミの嵩（かさ）を増やしている空気を追い出すために利用されています。
- 圧縮板式（プレス式）
圧縮板でゴミを圧縮します。
非常に力が強く家電や家具も潰すほどです。
- 回転板式（巻き込み式）
パッカー車後部のゴミ投入口にある回転板の力でゴミをパッカー車収集室の奥に送り込む方式です。
圧縮力が弱く、大きなゴミを粉砕する力はありませんが、家庭ゴミの収集に向きます。
- 荷箱回転式（ロータリー式）
架装された大型の円筒形ドラムを使用します。
このドラムを水平に回転させながらゴミを巻き込んで収集します。
連続投入が可能なことや汚水の飛散がないなど、作業性能が良いことが特徴です。
強い力の回転板がないため巻き込まれる危険性が少なく、作業者にとって安全なパッカー車です。
・排出形式
パッカー車が収集・圧縮したごみを清掃工場で排出する形式は2種類あります。
- 押し出し方式
収集室内に積込まれ、強く圧縮されたゴミを、押し出し板を使って開口部から排出する方式です。
開口部に向かって押し出し板はスライドしてゴミを押し出しますので、ゴミの積み下ろし作業は一度で終わります。
ゴミが収集室内に残ることは少ないのでダンプ方式より作業効率が高いことが特徴です。
- ダンプ方式
その名称のように、ダンプトラックが荷台を傾斜して積荷を一気に降ろすように、パッカー車荷台部分を傾斜させて後部開口部よりゴミを一気に流し落とす方式です。
ただ、落としきれないゴミは作業員が手作業で落とさなければなりません。
ゴミを排出させる際の傾斜には車両のバランス、安全性をよく考慮して清掃工場の焼却炉に投下する必要があります。
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パッカー車を選ぶ時のポイント
高性能で新車購入価格が高いパッカー車。中古のパッカー車を購入してみることは一つの事業上の手段となるかもしれません。
中古のパッカー車を購入する時は大切なポイントをよく確認してください。
・動作状態
動作状態の確認は中古車選びの基本中の基本です。
架装部分であるパッカー車としての機能が完全に作動するか、すべての動作確認を行うようにしましょう。
そして架装部分ばかりではなく、トラックとしての走行機能に問題はないかのチェックも行ってください。
・内部の腐食具合
収集するゴミはさまざまなパッカー車です。
毎日洗車を行ってもどうしても腐食を避けることはできません。
生ゴミなどから出てくる汚液は塩分も含まれており腐食を促進させます。
腐食部から汚液を外部に漏らさず、悪臭を出さないためにも内部の腐蝕具合を確認することは非常に重要なポイントになります。
・押し込み板の先端の摩耗具合
パッカー車は毎日働くトラックです。
整備・点検を行っていてもどうしても経年劣化による部品の損傷や摩耗が出てきてしまいます。
そのなかでもパッカー車に特有の押し込み板の状態確認は、パッカー車を選ぶ時の大きなポイントになります。
押し込み版の先端がどうしても摩耗してしまいますので、その摩耗具合の確認も怠らずに行いましょう。
この摩耗が作業においてのゴミの圧縮を弱めてしまいます。
パッカー車において一番肝心なパーツと言えるかもしれません。
・排水溝の有無
家庭ゴミの収集を行うパッカー車を購入される際には、排水溝の有無が大きなポイントとなります。
家庭ゴミは水分を含んでいます。
水分には塩分も油分も含まれ、収集室内に溜まった水分は悪臭のもとになるばかりか、パッカー車にも悪影響を与えてしまいます。
そして排水溝があれば、日々の清掃やメンテナンスも楽になります。
・回転板の切り替えボタン有無
圧縮板や回転板はモーターの動力で稼働し、一方向だけに動くものではありません。
しかしながら、ゴミ収集に当たる作業員の巻き込み防止、安全確保のために圧縮板と回転板の稼働方向の切り替えを行えるパッカー車や、連続回転できるパッカー車を禁じている自治体もあります。
そのため、中古のパッカー車を購入の際には使用目的を考慮してこの稼働切り替えスイッチの有無を確認することが大きなポイントとなる場合があります。
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まとめ
私たちの日々の生活は、パッカー車なしで考えることができません。
目的に応じたサイズや圧縮機能、排出機能をよく検討してパッカー車を選んでください。
そして高機能であるパッカー車は、新車で購入するにはかなりの高額ということを覚悟しなければなりません。
日本のトラックは優秀です。
まずは中古のパッカー車の購入を検討することは、貴社の将来的な事業計画にもプラスに働くかもしれません。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
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