日本ＧＬＰ　埼玉県上尾市で大型物流施設を開発

日本ＧＬＰは１２月６日、埼玉県上尾市で大型物流施設を開発する、と発表した。複数のテナントが入居できるマルチテナント型の施設で、関東一円や東北エリア向けの供給拠点として、メーカー、ネット通販、トラック運送会社など幅広い業種業態での活用を見込む。

新施設「ＧＬＰ上尾」は敷地面積約４万６０００平方メートル、延べ床面積約１０万５０００平方メートルの５階建て。２０２２年９月に着工し、２０２４年２月の竣工を予定している。総投資額は約２３０億円。

開発予定地は、横浜ゴムの「上尾配送センター」の跡地で、圏央道の「桶川加納インターチェンジ」から約７・５キロメートル、東北自動車道「岩槻インターチェンジ」から約１０・５キロメートルに位置する。ＪＲ高崎線「上尾駅」に徒歩でアクセスできるため、施設内で働くスタッフの確保など雇用面でも優位性があるとしている。

施設は、①圏央道沿いの在庫拠点ニーズへの対応（４〜５階）、②ＥＣおよび流通加工ニーズへの対応（２〜３階）、③ラストワンマイル拠点ニーズへの対応（１階）————の３つのフロアコンセプトに基づいて開発する。両面バースの設置や垂直搬送機の増設などを通じて、輸配送や庫内荷役作業の生産性向上を目指す。平米当たり２トンの床荷重を確保するフロア（５階部分）や、有効天井高７・５メートルのフロアも一部用意する。

２０２４年２月竣工予定の「ＧＬＰ上尾」（完成予想図）